ENTRY / MY PAGE / EVENT採用イベントやインターンシップの情報はこちら

変わる世界で、その手は、何をつかむのか

社員座談会

若手社員たちが語る
SCGMのリアル

2020年から2022年にかけて
新卒入社した3名の若手社員に、
SCGMに入社して実感したこと、
そして今の仕事で何を思い、
SCGMでキャリアを積む魅力をどこに感じているのか、
自由に語ってもらった。

PROFILE基幹職

輸送機材事業第一部 軌道チーム

平松 晃輝

2021年入社。経済学部卒。入社後は輸送機材を扱うチームに配属となり、鉄道用のレールや枕木を留める締結装置などの鉄鋼製品を、主に台湾や東南アジア、西南アジアの国々に輸出するトレード業務を担当している。

PROFILE基幹職

海外薄板事業第一部 海外薄板第一チーム

坂亀 明夢

2022年入社。総合グローバル学部卒。入社後、薄板と呼ばれる鋼板を輸出する部門に配属。現在はマレーシアへの家電用薄板の輸出を担い、現地で加工流通を行うコイルセンターとやりとりしながら製品を供給している。

PROFILE基幹職

線材特殊鋼鋳鍛事業部 事業開発第一チーム

加藤 朝也

2020年入社。生命科学院修了。入社後、自動車用の棒鋼・線材の国内トレードに1年半携わった後、輸出・三国間トレードを半年間担当。3年目からは、インドの製鉄メーカーとの合弁事業の経営管理を担当している。

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

THEME 01

THEME 01
働き方はスマート。
でもトレードは甘くはなかった。

坂亀

私は、海外と関わるビジネスがしたいとSCGMを志望しましたが、まさにイメージ通りのキャリアを積んでいます。入社後は、家電向けの薄板をマレーシアに輸出するチームに配属となり、現地のコイルセンターとやりとりしながら業務を進める毎日です。一方で、商社営業の仕事はもっと泥臭いものだと思っていましたが、オフィスでデータを分析したり、オンラインでコミュニケーションをとったりと結構スマートで、それは少し意外でしたね。

加藤

鉄鋼を扱う商社ということで、私も少し無骨なイメージを持っていたけれど、ビジネスのスタイルは洗練されていますよね。海外とのトレードにしても、世界各地に展開されている住友商事グループの拠点と連携することで、東京本社にいながら大きなビジネスを動かせる。だから、コロナ禍においても在宅で滞りなく業務を進めることができたし、働きやすいシステムが整えられていると思います。でも、実際のトレードってやっぱり生易しいものではなくて、仕入先の鉄鋼メーカーとお客さまとの間に立つと、大変な思いをすることも多いですよね。

平松

それは私も実感しています。私は入社前、SCGMでは若いうちから裁量を持って仕事ができると聞いて肩をぶん回していたのですが(笑)、そもそも裁量権をはき違えていました。自分が主体となって営業できる裁量は与えられていますが、だからといって仕入先やお客さまにすぐに影響を及ぼせるわけではない。それぞれ意向があり、自分のプラン通りにトレードできないことが当たり前で、ビジネスの実態を思い知らされましたね。

加藤

その意味で、今でも記憶に残っているのは1年目の冬に担当したトレード案件。当時は国内営業に携わっていたんですが、鉄鋼メーカーから仕入れた鋼材に品質不良が見つかり、数百トン分を調達し直さなければならなくなった。自分たちに根本的な責任はないにせよ、こうしたトラブルに対応することも私たち商社の大きな存在意義ですから、そこから関係者に懸命にコンタクトをとって調整し、なんとか予定量を希望納期に納めることができました。最初は強いクレームをいただいていたお客さまからも、最終的には対応を評価していただけて距離も縮まりましたし、振り返ればあの難局は私を成長させてくれたように感じます。

平松

私も同じような経験がありますね。2年目の夏、バングラデシュに鉄道用のレールを輸出する案件を担ったのですが、現地のお客さまからは「製造現場に立ち会って品質を検査したい」というリクエストが寄せられ、一方、鉄鋼メーカーは「機密があるので製造現場には部外者を入れることはできない」と。双方の意向が衝突し、その間に立つ私としては困窮したのですが、なんとか両者が納得できる検査方法を見つけ出し、無事にトレードを成立させることができた。私たちは立場の異なる会社や人々をつなぐ仕事をしているわけで、こうした経験を重ねることで、企画力や折衝力が鍛えられているように思います。

THEME 02

THEME 02
若いうちから仕事を任され、
社会課題解決を実感。

坂亀

加藤さんは今、インドの事業会社のマネジメントに携わっていらっしゃるんですよね。先日、現地にも出張されたそうですね。

加藤

はい。SCGMはインドの鉄鋼メーカーとの合弁で、現地で川上の製造から手がけるビジネスを展開しているんですけど、その事業会社主管を東京で担当しています。先日、初めての現地出張だったんですが、工場はムンバイから飛行機で2時間、さらに車で4時間かかるような場所。デカン高原って鉄鉱石の産地なんですが、真っ赤な大地に舗装もされていないような道が延々と続いている風景は圧巻でした。いまだに牛車や羊飼いが行き交っているかと思えば、突然、風力発電の巨大な部品を積んだトレーラーが何台もすれ違ったりと、本当に混沌としていた。それがかえって、インドという国のポテンシャルを感じさせましたね。

坂亀

そうした国の発展を「鉄」で支えていくのが、SCGMで働く醍醐味ですよね。私は幼い頃にタイで暮らした経験があるのですが、当時、自分と同じぐらいの歳の子が物乞いをしているのを見て非常にショックを受けました。それをきっかけに途上国の貧困問題に強く関心を持つようになり、この会社を就職先に選んだのも、人々の暮らしに欠かせない「鉄」を通して社会課題の解決に貢献できるのではと考えたからです。そして今、私はマレーシアに良質な薄板を供給し、それがエアコンや冷蔵庫などの家電の材料となり、現地の人々の生活を豊かにすることにつながっている。そう感じながら仕事に取り組めることに、とてもモチベーションを覚えています。

平松

私の仕事もまさにそうです。扱っているのが鉄道用のレールであり、私が輸出した製品が国のインフラになっている。アジアをはじめとする途上国のなかには、急激な経済発展で自動車やバイクが普及し、深刻な交通渋滞を巻き起こしているケースも見受けられます。そうした社会問題を解決するために、鉄道インフラ構築のニーズは各地で高まっており、そこに自分の仕事が寄与していることに、大いにやりがいを感じています。

加藤

私が関わるインドでの事業もそうで、これからますます成長していく市場に入り込んで、住友商事グループのアセットを活かしながら現地パートナーとともに事業会社の経営を高度化し、良質な鋼材をインド国内に供給する体制を築くことができれば、現地の自動車産業などの発展への貢献にもつながる。今は牛車に乗っている人たちが、これからバイク、そして自動車で移動するようになるような、そうしたインドの発展のプロセスの一端に貢献できればと、そんな気持ちで日々仕事と向き合っていますね。

THEME 03

THEME 03
若い人間の発想や感性が、
これからのSCGMには必要だ。

坂亀

入社して感じるのですが、SCGMは本当にいろんなキャラクターの社員の方がいらっしゃいますよね。私のチームは賢明で穏やかな人が多くて、とてもいい雰囲気です。

平松

部署によってカラーが違いますよね。私のチームは体育会出身者が多くて、元気でハツラツとしています。でも、筋肉自慢ばかりじゃなくて、みなさん頭の切れる人ばかり。優秀な先輩方に囲まれて刺激を受けています。私自身も学生時代は陸上競技に打ち込んでいて、こちらに入社するまで海外に出たこともありませんでした。英語力もほとんどなかったのですが、それが今では海外相手のトレードを仕切っている。自分でも驚いてます(笑)。

加藤

会社としてD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を大切にしている印象は強いですよね。私自身は理系出身ということもあって、どちらかと言うとデータや情報を眺めたうえで、なるべく確からしい状況把握や仮説から出発するようなアプローチをとるのが好きで、今の事業会社主管業務にもまさにそうした姿勢で臨んでいるつもり。幅広い事業内容があるから、それぞれがお互いを尊重しながら持ち味を活かして活躍できる土壌が用意されているのもSCGMの良さだと思います。

坂亀

私はまだまだ未熟なので、これからもっと経験を重ねて早く成長したいですね。求められている情報を自分からつかみにいき、仕入先やお客さまに提供して信頼関係を築き、絶対的に信用される商社パーソンになりたいです。あと、やはりここでキャリアを積むからには海外にも出てみたいですね。まずはマレーシアに行き、現地で鋼材がどのように加工され、お客さまの工場でどのように使われているのか、自ら確かめて次のビジネスに活かしていきたいと思っています。

平松

私ももっと鉄鋼に関する知識を磨いて、仕入先とも対等に渡り合えるようになりたいです。そのうえで、SCGMだからこそ提供できる価値を追求していきたい。この会社は若手でも任せてくれる文化があるので、自分で仕入先やお客さまに働きかけて商社のポジションから新たなビジネスを生み出し、社会に影響を与えていきたいですね。

加藤

今、当社のビジネス環境は大きな変革期を迎えていますよね。旧来のビジネスだけでは成り立たない時代へとシフトしつつあるなかでは、新しいビジネスへのチャレンジはいっそう強く求められるようになっていて、そうしたチャレンジの機会って今後もどんどん増えていくし、入社するにはある意味絶好のタイミングだと思います。たとえば、ESGは今やどんな事業にも求められる観点になっているけれど、そこには私たちのような若い社員の発想や感覚がいっそう求められていく。未来の社会に貢献するビジネスのアイデアを出せば、住友商事グループ内にはそれを実現するための知見やリソースがいくらでも蓄積されているし、若手にとっては本当に挑戦しがいのある環境だと思います。